大好物はピザ!そんな私が痩せる日なんて来るの?

小学校から親友の亜里沙は、色が白く天然パーマがふわふわの栗色カールへアー。目元も同じくクセ毛だから、ビューラーもまつ毛パーマを入らない天然のくりくりアイズ。小さい口元のぽってりした赤い唇は色白を引き立たせ、どこから見ても、正真正銘の美少女だ。小さい頃はあまりの美少女ぶりに、生きたフランス人形のようで初めて見た人は思わず笑ってしまうほど驚くが、思春期をすぎ、大人の雰囲気をまとい始めた最近では、本当に上品な美しい女性だと思う。カナリアのような可愛い声で話し、好きな食べ物はフルーツゼリーだというのも亜里沙らしい。細く長い手足を持った彼女は、きっとこの先も一生太ることはないのだと思う。

かたや、その亜里沙の親友の私は、同じく天然パーマでも真っ黒剛毛のボサボサへアー。クセ毛のまつ毛も埋もれてしまう一重まぶたには、さらに肉がのっていつも寝起きのような顔。歯並びの悪さが口元を強調し、なにより私の存在そのものが、亜里沙の引き立て役になってしまっていると思う。学校でいつも一緒にいる私たちは、あまりのルックスの違いに、きっと皆、不思議に思っていることだろう。大好物はピザ!そんな私が痩せる日なんて来るの?いつでも酒やけしているみたいな声の私は、今更亜里沙にねたみや嫉妬はないのだけど、一度でいいから彼女のパーフェクトボディ。ビューティーフェイスになってみたい。私はお笑い専門で友人にも恵まれ、今の生活に満足しているが、亜里沙みたいに綺麗になって、別の世界を体験してみたいと本当は思っている。